罪状認否
「こりゃ、なんてこったい」
「それでは、これから事件に対する審理に入ります。」
背中のファスナーをつかまれた被告。ビクともしません。
「・・・・・・・・・・・・」
「被告にお聞きします。夕飯盗み喰いの事実に間違いはありませんか?」
「・・・・・・・・・・・・」
「黙秘権を行使するつもりですか?」
「・・・・・・・・・・・・」
「では、被告弁護人、課長秘書はいかがですか?」
「・・・・・・・・。残念ながら、弁護のしようがありません・・・。」
「では、被告の事実を認めるわけですね?」
「・・・・・・・・。証拠のお皿が、事実でして・・・。」
「・・・・・・・・・・・・」
「裁判長、今回ばかりは、被告の姿を公表して頂いて構いません」
「せっかくお皿ピカピカにしたんですけどね・・・」
重刑をまぬがれなくなった被告。 皆さんには、見覚えがある顔ですか?